地域密着と農業の将来を見据えて
農事組合法人 川西
代表理事 小林 紀代士さん
青果
地域:山口市深溝 品目:玉ねぎ・じゃがいも・キャベツ
01 農業の将来を見据えて
元々は兼業農家で64歳まで一般企業に勤めていました。専業として農業に従事して11年目になります。
これまで農家で主戦として働いてきた方々も高齢化し、次々と農家を断念されていくのを目の当たりにし皆で地域を守るために大区画ほ場整備事業に取り組み、組合化させました。現在組合には159名が所属し、農場も160ヘクタールほどで運営しています。
定年退職した方々に声をかけ運営等を担ってもらっていますが、農業従事者の高齢化は避けられずこのままでは10年、15年先が心配です。せっかく農事組合法人となったのでこのまま維持していきたいと願い、将来的には株式会社化も見据えています。
農業に従事するうえで大切にしているのは、安全な農産物を自給で賄えるようにすることで日本の食に対する将来の不安を改善していくことです。また地域の農地を守ることも大切で、しっかりと管理することで豪雨などの災害時にもダムの役目を果たしたりと、生産以外の部分でも地域貢献を果たしたいと考えています。
これまで農家で主戦として働いてきた方々も高齢化し、次々と農家を断念されていくのを目の当たりにし皆で地域を守るために大区画ほ場整備事業に取り組み、組合化させました。現在組合には159名が所属し、農場も160ヘクタールほどで運営しています。
定年退職した方々に声をかけ運営等を担ってもらっていますが、農業従事者の高齢化は避けられずこのままでは10年、15年先が心配です。せっかく農事組合法人となったのでこのまま維持していきたいと願い、将来的には株式会社化も見据えています。
農業に従事するうえで大切にしているのは、安全な農産物を自給で賄えるようにすることで日本の食に対する将来の不安を改善していくことです。また地域の農地を守ることも大切で、しっかりと管理することで豪雨などの災害時にもダムの役目を果たしたりと、生産以外の部分でも地域貢献を果たしたいと考えています。
02 新たな農業経営
当組合では日本版GAPであるJGAP2016という認証規格を取得しています。この取得には様々な考え方があり、「農場運営の明確なルール化」や「安全品質の向上」「労働環境の改善」などが主な目的としてあげられますがやはり「お客様や取引先、従事者からの信頼」を得ることと、「次世代の農場運営」のために厳しい審査に取り組みました。
認証取得後も2年に一度審査があり、農場運営の傍ら大変なこともありますが、この認証取得のおかげで職場内の意識も大きく変わったと思っています。
取引に関して言えば、まだまだ有利な影響があるわけではないですし、一般消費者の認知も低いと思いますがオリンピックなど国際大会では納入業者の基準が非常に厳しく、このような認証資格が必要とされています。
いずれこの取り組みが報われる時がくると考えています。
認証取得後も2年に一度審査があり、農場運営の傍ら大変なこともありますが、この認証取得のおかげで職場内の意識も大きく変わったと思っています。
取引に関して言えば、まだまだ有利な影響があるわけではないですし、一般消費者の認知も低いと思いますがオリンピックなど国際大会では納入業者の基準が非常に厳しく、このような認証資格が必要とされています。
いずれこの取り組みが報われる時がくると考えています。
03 大規模農場ならではの機械化への取り組み
管理している農場が広範囲なため、機械化できるところは全て機械化しています。トラクターの中にはメーカーと共同開発で製造してもらったものもあるんですよ。今目の前で動いているのがそのトラクターで1号機になります。
トラクターの後部にフォークリフトをつけて、農場の中でも収穫したものをスピーディーに搬送出来るようにしています。
収穫した作物はそのままトラックに積んで、すぐに選果場へ持っていきます。人手不足や市場価格への対応についてはこのように、いかに効率よく生産と流通を行うかが農業経営のカギと言えると考えています。
トラクターの後部にフォークリフトをつけて、農場の中でも収穫したものをスピーディーに搬送出来るようにしています。
収穫した作物はそのままトラックに積んで、すぐに選果場へ持っていきます。人手不足や市場価格への対応についてはこのように、いかに効率よく生産と流通を行うかが農業経営のカギと言えると考えています。
04 就労環境の改善で若い力を
今、現役で従事している方々はすでに高齢化している現状がある。次の世代へ繋いでいくためにその基礎を我々で築いていきたい。それが我々の務めだと考えています。
当組合では職員の就業時間は朝8時から17時まで。土日は基本的に休日としています。このように出来るだけ一般企業と同様の就業環境を構築し、経営していくことが若い方々に目を向けてもらう要因の一つだと考えています。
まぁ農業ですから泥臭い仕事に変わりはないですがね(笑)
現在、20代の若手が2名就職してくれています。彼らを雇用するにあたり、事業所の敷地内に休憩所を建設。そこで着替えやお昼の休憩が出来、シャワーも完備しています。これからも就業環境の改善に向けて努力し続けたいと考えています。
求める人材としては農大生など、若くて経営感覚を持った人材に集まってほしいと思っています。今取り組んでいることを更に発展させるために、意欲ある若い方と共に働きたいですね。
当組合では職員の就業時間は朝8時から17時まで。土日は基本的に休日としています。このように出来るだけ一般企業と同様の就業環境を構築し、経営していくことが若い方々に目を向けてもらう要因の一つだと考えています。
まぁ農業ですから泥臭い仕事に変わりはないですがね(笑)
現在、20代の若手が2名就職してくれています。彼らを雇用するにあたり、事業所の敷地内に休憩所を建設。そこで着替えやお昼の休憩が出来、シャワーも完備しています。これからも就業環境の改善に向けて努力し続けたいと考えています。
求める人材としては農大生など、若くて経営感覚を持った人材に集まってほしいと思っています。今取り組んでいることを更に発展させるために、意欲ある若い方と共に働きたいですね。
05 地域密着の考えに賛同
新鮮市場さんとのお付き合いは5年目になりますが、主に玉ねぎ、
じゃがいも、キャベツを納品しています。
地域の生産者を大切に思い無理な取引を強要することがない新鮮市場さんのような取引方法が広がっていけば良いなと思います。
また取引以外でも年に一回、この地域で100人限定ですが「芋ほり体験」などを企画し収穫祭を行っているのですが、そこに新鮮市場の辻野社長も来ていただいて、一緒に楽しんでいただいています。収穫後のBBQ大会も大変盛り上がって毎年、楽しみにされているようですよ。
今後も新鮮市場さんで我々の作る野菜をお買い求めいただき、食卓でお楽しみいただけると嬉しいです。
じゃがいも、キャベツを納品しています。
地域の生産者を大切に思い無理な取引を強要することがない新鮮市場さんのような取引方法が広がっていけば良いなと思います。
また取引以外でも年に一回、この地域で100人限定ですが「芋ほり体験」などを企画し収穫祭を行っているのですが、そこに新鮮市場の辻野社長も来ていただいて、一緒に楽しんでいただいています。収穫後のBBQ大会も大変盛り上がって毎年、楽しみにされているようですよ。
今後も新鮮市場さんで我々の作る野菜をお買い求めいただき、食卓でお楽しみいただけると嬉しいです。
今回お話しを聞いたのは、64歳まで一般企業に勤めながら兼業農家をしていた代表理事の小林紀代士さん。
地域を活性化して守るために組合化しました。現在では約160名の従事者の方が農場を運営しています。
お客様により「安心や信頼」を届けたいという想いから、認証規格を取得し、大区画圃場整備事業に取り組み、
現在力を入れているのは、これからの若い農業従事者が働きやすい環境にする事を意識していると話します。
農業経営のヒントとも言える、将来の農業をも見据えて取り組む姿勢を隠さずお話ししていただきました。