今月のチラシ

新鮮市場

自分が楽しむことも「こだわり」の一つ

生産者インタビュー INTERVIEW

生産者5つの想い

自分が楽しむことも「こだわり」の一つ

株式会社 藤村農園

代表 藤村敏浩さん 従業員 大木蛍さん

周りの農家の方からレジェンドと言われてる代表の藤村敏弘さんは会社員から農業へ。

秋穂二島はキャベツの県内産地と言われ、藤村農園さんも主にキャベツを生産しています。

今年4月に入社したばかりの大木蛍さんは「虫好き女子」で、虫を活かした農業がしたいと藤村農園へ。

秋穂二島の広い土地と広い空の下で、異色の経歴を持つお二人のお話はとても魅力的で

これまでの農業に対するイメージとは違い大変興味深いものとなりました。

01 こだわりは「愛情」

農業をやっていると、「こだわり」についてよく聞かれるのですが特にないんです。作物を育成するうえで当たり前のことを丁寧にやることが大切だと思っています。
それでも!と強いて言うなら「愛情をもって育てる」ことですかね。皆様の口に入るものを作っているわけですから、安全でおいしく育つように心を込めて育てます。

02 異業種からの転身で農業に

私自身、家業は農業でしたがその家業は継がず、公務員に。
その後会社員として農業からは離れた人生を送っていたのですが、ある時期から「農業って自由度があっていいなあ」と考えるようになり、実際にやってみると本当に楽しく思えたんです。
どうせやるなら「楽しい仕事」をしたいと考え農業へ転身しようと決めました。

当然、親からは「農業の世界は厳しいことばかりだからダメだ!」と大反対されましたが、何とか説得して家業を継がせてもらえるようになり「農家の三代目」としてスタートすることになり現在に至ります。
農家としては遅いスタートとなりましたが、異業種を経験したことにより「作って終わり」ではなく農業を違った視点で見ることが出来たり、マーケティングにも目を向けることが出来、広範囲にかかわることで更に農業を楽しむことが出来ています。

03 新しい人材とのハイブリッドな農業感覚

今年4月に入社してくれた大木さんは農大卒で、大学時代には「虫」についての研究をされいたそう。元々農業に従事する予定ではなかったのですが大木さん曰く「虫の研究が農業に生かせないかと考えて、その道を探していたらいつの間にかここに居ました(笑)」とのことで藤村さんと同様、異業界から農業の世界に飛び込まれました。

しかし、「虫」を知っているその強みが農業にとって大きな効果を果たします。通常、作物を安定的に生産するために、安全な農薬を使用することが必要となりますが「生かさなければならない虫」や「害虫を駆除してくれる虫」を知っていることで、無理に農薬を使用する必要がなくなり、より安全に作物を育成することが出来るようになったとのこと。

お二人のちょっと変わった経歴により、少し変わったハイブリッドな農業感覚で新しいスタイルを生み出されているようです。

04 新たな取り組み

大木さんの入社により、新たな感覚を得られただけではなく「新しい取り組み」にもチャレンジ。今年からナスなどの夏野菜にもチャレンジすることになり、その大部分を大木さんに任せると藤村さんは言います。

夏野菜は「ほたるちゃんの夏野菜」として6月後半~7月にかけて売り出すので是非アピールしておいてください!と宣伝もいただきました(笑)

05 「お客様・お店・生産者」それぞれが満足

新鮮市場さんの取引については、まずスーパーとしての販売力に驚かされました。開店前から並んでいる人がいて、開店直後から大変な賑わいで...。

取引に関してですが、我々が納める野菜も基本的にその時々で相場があるのですが、新鮮市場さんは相場というより商品の品質などを見て適切な値付けをし、お客様が満足出来る価格で販売する。納品する量も「出来ただけ持ってきて!」という感じですが、量が足りなくてもペナルティーなどはありません。

つまり「お客様・お店・生産者」それぞれが満足できる、皆にメリットが生まれるスタイルなんですね。あまり聞いたことがない取引の形です。
主力はキャベツですが、新鮮市場さんの4店舗に収めるには量が足りないためグループで生産し、調整しています。
新鮮市場さんを通じて、私たちが愛情込めて作った野菜を出来るだけ数多くの皆様の手に届くように、これからも頑張って生産していきます。

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